骨折当日~手術まで
わが家の愛犬はトイプードル(タイニー)で、骨折当時は生後5か月で体重は1.6kgでした。
トイプードルが骨折しやすいのは知っていたので、注意して面倒をみてきたつもりでした。
段差やジャンプにも気を付けてきましたし、目は離さないようにしてきました。 が、ほんの一瞬!ほんの少し目を離した時に、泣き叫ぶ声が聞こえて、見ると左前脚がダランと曲がっていて「あ、骨折だ」とすぐ分かりました。
その日は運悪く祝日の昼過ぎ。近所の動物病院はお休みやお昼休みで心底焦りました。
ようやく祝日でもやっている動物救急病院に電話が繋がって、受け入れてもらえることに。
旦那がひなを抱っこして、私が運転をして向かいましたが、車が揺れる度に「キュインキュイン」と痛そうに鳴くのが辛い。
今でも思い出す度に胸が締め付けられる記憶です。

写真は骨折する前のひな。物おじしない元気なワンコです。臆病な子はそもそも骨折しないと言いますよね・・・。
病院に到着して、獣医師さんにお渡しする時には痛いながらもしっぽを振るひながけなげで泣きそうになりました・・・。(人懐っこくて、散歩中誰構わず寄っていく子です)
診察の結果は、左前脚関節の脱臼と粉砕骨折。
小型犬は尺骨骨折が多いようですが、うちの場合は珍しい骨折で難しい手術になること。
整形専門の医師ではないと手術できないので、治療費が高額(50万程度)になること、1か月~1か月半はケージレスト生活になることなどの説明を受け、そのまま入院となりました。
この日に手術するのも可能と言われましたが、胃にご飯があり吐いた時の誤嚥が怖いので翌日が安全だろうとのこと。安全には変えられないので翌日の手術をお願いして、帰宅しました。
手術当日
手術は夕方の予定でしたが、当日は救急搬送が多くあったようで、結局手術開始が21時半で終了したのが23時近く。
麻酔導入と手術終了時に電話をいただきましたが、手術が予定より伸びて(難しかったそうです)1時間以上はかかりました。
当初は1週間の入院予定でしたが「再骨折すると修復不可能な可能性もあるので、大事を取って2週間の入院にしてください。また残念ですがコロナの影響でお見舞いは遠慮してもらっています」と・・・。 2週間!!
2週間も会えないのは寂しかったですが、骨折経験談ブログを読ませてもらうと2週間以内の再骨折が多いんですよね。なので2週間入院させてもらって良かったと今は思います。
コロナの影響でお見舞い禁止だったので、入院中の様子は電話で確認していました。
退院準備(ケージレストの準備)
ひなの入院中に、退院後の安静生活の準備をしました。 何と言っても気を付けなければいけないのは「後ろ2本脚で立つこと」だそうです。
(ジャンプなんかはもってのほか)
2本脚で立つと着地の時に前脚に負担がかかるそうで、これだけで再骨折の危険があるそう。
そのため、ケージの屋根を低くさげて、ケージ内で2足歩行ができないようにしました。
画像のように、元々あった屋根を低くして固定。画像では見えませんが、ケージ全面に柔らかいマットを敷いています。

家のリビングにも敷いているマット。すごく柔らかい上に、水洗い可!
おしっこを失敗しても、ゴシゴシ洗えるのでペットがいるおうちに最適です。汚れた部分だけ替えられて、1枚500円くらいとお安いのもよし~。
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退院(骨折から2週間)~安静生活
骨折当日を0日とすると・・・
- 1日目・・・手術
- 10日目・・・1回目のレントゲン(再骨折等はないが、まだ骨折線がみえている)
- 11日目・・・バンテージなどの固定を全て外す
- 14日目・・・退院
退院時、バンテージなど固定は全くありませんでした。
ただ、傷口がまだ乾いていないので抗生剤(錠剤)が追加になり、エリカラも外さないように指示されました。
で、退院したワンコ・・・。もうもう、ぬぼーーーーっとして、毛玉だらけ。獣臭いし。
ワンコにとって辛い入院生活だったんだろうな~と切なくなりましたよ。

帰宅した後、数日は落ち着きがなくて性格が変わってしまったよう・・・。
元々元気なワンコで、走り回るのが大好き。
そのためケージの中で暴れて、見てるだけで「再骨折したらどうしよう」と気が気でありませんでした。特にケージに前脚をかけてクルクルやる仕草。
ケージから出たくてしょっちゅうクルクルしてるのは見るのも恐ろしい・・・。
ケージレスト中はスリングに入れて外を散歩していました。 だいたい、朝1時間、昼に15分、午後に15分、夜に15分とかくらい? スリングで散歩に出ても、スリングから出たくて大暴れなんですが、多少の気分転換にはなるはず・・・。
雨の時は、家族の誰かしらがワンコを抱き、だれかが傘をさして散歩してました。
安静生活の時に使っていたスリングです。
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でね、毛玉やら臭いやらだったひな。
水がいらないシャンプーなんかも試したのですが効果なし。
知り合いのトリマーさんに相談したところ、シャンプーなしでカットだけしてくれると言ってくださったので、全身短くバリカンカット!
スッキリ~。(トイレの上に座ってますが)

お湯タオルで拭いてあげたらニオイもだいぶマシになりました。
退院後の診察(骨折から28日目)
そしてとうとう退院後初めてのレントゲン撮影(手術してからは2回目)です。
- 0日目・・・骨折
- 1日目・・・手術
- 10日目・・・1回目のレントゲン(再骨折等はないが、まだ骨折線がみえている)
- 11日目・・・バンテージなどの固定を全て外す
- 14日目・・・退院
- 21日目・・・傷口チェック(エリカラを外すが、手術した部分に水が溜まっていたため注射器で抜いた)
- 28日目・・・再診(レントゲン撮影)
絶対安静だったのが、14日~28日目までの2週間。この2週間はほっんと辛かった~。
何せワンコは「ケージから出せ出せ」と大騒ぎだし、それを無視してココロを鬼にするストレスといったらありません。
鳴いたら出してあげたいけど、先生からも「安静とは言え、吠えても出してはダメ。吠えれば出してもらえると思っちゃうから、静かな時にだして」と言われていましたし・・・。
ペットシーツを1枚替えるにしても1人では無理なんですよ。
誰かが抱っこして、動き回らないようにしてもらって、その間に誰かがペットシーツを替える。だから、コロナ自粛期間で家族が揃っていたのは唯一ラッキーだったこと・・・でした。
そんなわけで待ちに待った28日目の再診でレントゲン撮影。結果は
- 骨折線は見えなくなっている(順調!)
- が、骨折した部分が細いのでもう少し様子を見て、ピンを抜く日を決める
- 5分くらいの散歩はOK
- 2足歩行OK
ようやく2足歩行と散歩がOKになり、心底ホッとしました。
ただ、やっぱり散歩は怖くて最初はドキドキ。最初は道路ではなく遊歩道(柔らかい道路)まで連れて行って歩かせたりしていました。
再々診(骨折から1か月と7日)
- 0日目・・・骨折
- 1日目・・・手術
- 10日目・・・1回目のレントゲン(再骨折等はないが、まだ骨折線がみえている)
- 11日目・・・バンテージなどの固定を全て外す
- 14日目・・・退院
- 21日目・・・傷口チェック(エリカラを外すが、手術した部分に水が溜まっていたため注射器で抜いた)
- 28日目・・・再診(レントゲン撮影)
- 38日目・・・再診(レントゲン撮影)
前回から10日後の再診で、再度レントゲン撮影しました。
結果・・・やはりピンが入っている部分の骨が弱弱しい。
ピンを抜けば骨は丈夫になるが、確実ではない。また、それまで多少骨折の危険もあり。ピンを抜くとしたら2回に分けるので、2回手術が必要になる。
そのため、ピンを入れたままにする選択肢もあり。どちらかを決めて連絡をするように。
治療費まとめ
現在までの治療費まとめてです。(だいたいの金額)
- 入院時・・・前金で5万円
- 退院時・・・48万円(前金を差し引いて43万円支払いました)
- 再診1回目・・・3500円
- 再診2回目(レントゲン)・・・1万円
- 再診3回目(レントゲン)・・・1万円
幸い、保険に入っていたので(通常の保険と手術保険にも入っていました)自己負担は数千円でしたが、保険に入っていなかったらと思うと恐ろしい金額。
今ではすっかり元気になったので何はともあれよかったですが。

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