犬服作りを開始した当初、私が一番分からなかったのが、犬服に適した生地の種類って何??ってことです。
犬服には伸縮性があるニット生地が最適といいますが、ニット生地にも種類がたくさんあって、どれを選べばいいか分からないんですよね。
欲しい生地はたいてい通販で、通販は実際に手に取って見られないので更に悩ましかったです。
ネットでも散々調べましたが、犬服に最適な生地に関する記事は多くはありませんし。
そのため色々購入して実際に作ってみて、「あ、失敗だったな」を繰り返して、犬服に最適な生地を見付けていきました。
そこで、備忘録的にニット生地の種類と犬服に適している生地をまとめてみました。
スムースニット

犬服で一番縫いやすいニット生地と言えば、何と言ってもスムースニット。裏も表もどちらも平編みに見える生地です。
スムースニットは程よい厚みで、さらりとなめらかな肌ざわりなのでベビー服にもよく用いられます。なめらかな手触りなので、犬服にもぴったりだと思うはず。
家庭用ミシンでも縫いやすく、洗濯にもとても強いので犬服に最適。糸がほつれにくいので、端処理をしっかりしなくても大丈夫です。
犬服というと40スムースニット(40は厚さです)が一番お勧めですが、40だと少し薄いので、用途としては3シーズン向け。冬服には不向きです。秋冬向けならば他生地を選んでください。
- おすすめ作品 : タンクトップ・フードには不適(3シーズン向け)
- 縫いやすさ : ★★
- 伸縮性 : ★★★★
- 扱いやすさ : ★★★★
ミニ裏毛

生地の裏にループ状の糸があるものを裏毛と呼び、ループが小さいものをミニ裏毛と呼びます。ミニ裏毛は、厚みもそれぞれで中には夏場に着られるくらい薄いものも。
ミニ裏毛もある程度伸縮性があって、かつ体にフィットするので犬服にぴったり。模様の種類が多いのもメリット(実際にミニ裏毛で犬服を作られている方も多い)
ただ、ミニ裏毛は裁断したところからループ状の糸がポロポロ落ちてくるので、端の処理が必須なのがデメリットです。作っているとループ状の生地がぽろぽろと散らかるのはイラッとしますが・・・。
ロックミシンがないときちんと端処理ができない可能性があるので、通常のミシンだけの場合は避けた方が無難かもしれません。
- おすすめ作品 : タンクトップ・パーカー等(オールシーズン、春先や秋口にも)
- 縫いやすさ : ★★
- 伸縮性 : ★★
- 扱いやすさ : ★★
ダンボールニット

表面糸と裏面糸を中糸でつなげて作られており、段ボールのような構造なのでこう呼ばれています。表面はつるっとしており、ジャージ生地のようですが、しわが付きにくいです。
丸まりにくく、糸のほつれもないので縫いやすいです。端処理が簡単なのもダンボールニットの良いところ。
ミニ裏毛ニットよりも扱いやすい生地で犬服にも適していますが、段ボールニットは可愛らしい模様を探すに一苦労。無地が中心なのがマイナスです。
伸縮性が低いので犬に着せにくいのは注意です。そのため、段ボールニットで犬服を作る際は、ワンサイズ上の型紙を使うのがお勧め。
- おすすめ作品 : タンクトップ・パーカー等(オールシーズン・暑い季節はやや不向き)
- 縫いやすさ : ★★★
- 伸縮性 : ★★
- 扱いやすさ : ★★★★
天竺ニット
市販のTシャツによく使われているニット生地です。表と裏の編み目が異なり、丸まりやすいのが特徴です。よく使われているニット生地なので、通販でもいろいろな模様のものが手に入りやすいのがメリットです。
ただ、裁断すると丸まっていくので、細かい作業の多い犬服ではストレスになるかもしれません。個人的には天竺ニットなら、スムースニットでもいいかなという印象です。
丸まりがアイロンでも直らないので、丸まった部分を除いて身頃を取ってしまったりするので、天竺ニットだと生地を無駄にしているような気がします(私だけ?)
- おすすめ作品 : タンクトップ(3シーズン)
- 縫いやすさ : ★
- 伸縮性 : ★★★
- 扱いやすさ : ★★
- 犬服としてのお勧め度:★★
接結ニット
薄手のニット生地が2枚重なっている生地です。2枚重なっているので、リバーシブルで使えるものもあります。
触り心地がふんわりで柔らかく、また厚みもしっかりあるので縫いやすいです。しっかりした生地なので(なのに柔らかい)、スカートなどにするとスカートの形が崩れにくいです。
端処理もしやすい(糸がほつれにくい)し、丸まりにくいのも良い。
犬服にぴったりの生地ですが、デメリットはお値段お高めなところ。また模様の種類があまりないのもデメリットです。
- おすすめ作品 : タンクトップ・スカートやワンピース(暑い季節以外、冬や秋にも)
- 縫いやすさ : ★★★
- 伸縮性 : ★★★
- 扱いやすさ : ★★★
- 犬服としてのお勧め度:★★★
裏起毛ニット
裏起毛ニットはサラリとした手触りで柔らかいので、ふんわりとした着心地です。 生地が厚く生地の中に空気が多く含まれることによって、保温性が高まります。
厚みがありしっかりとした生地なので扱いやすいですが、厚みがあるので袖口などにリブを付ける際、厚みが出すぎてミシンに負荷がかかることがあり。私のようなミシン初心者には正直ハードルが高い生地です。(針が折れたこと、何度もあり)
冬服にぴったりなので、愛犬に作ってあげたいのですが・・・。
また、伸縮性が低いので犬にはやや着せにくいのがあります。
- おすすめ作品 : タンクトップ(冬ものに最適)
- 縫いやすさ : ★
- 伸縮性 : ★
- 扱いやすさ : ★★
- 犬服としてのお勧め度:★
番外編:リブニット(スパンフライス・スパンテレコ)

表面に縦縞模様の凹凸がある、ゴム編みで編まれたニットです。トレーナーの襟ぐりや、トレーナーの袖口などに使用されています。
犬服では、犬服本体にリブニットを使っているものも多いので馴染み深いですよね。ただ、リブニットだけで犬服にすることは通常ないので番外編としました。(薄いものは犬服にもじゅうぶんあり)
リブニットのカテゴリーは「付属ニット」と言うので、あれ、通販サイトだとどこにあるんだろうと思った時は「付属ニット」という項目を探してみてください。
まとめ
犬服に合う生地をランキング形式でまとめてみました。今後もぴったりな生地を見付けたら適宜追加していきたいと思います。
生地によって、犬服の見栄えも変わってくるので、作るモチベーションになるもの。生地も味方に付けて犬服作りを楽しみたいですね。
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